前々回(?)
に京都に行ったときに手に入れた「電子音楽 in the (lost) world」ってのをパラパラ眺めてみました。僕は、こういうディスク・ガイド的な代物は嫌いなのだけど、一時期、初期の電子音楽ばっか聞いてた時期があるので、最初のほうに紹介されるディスクのほとんどを違う側面から知っていたので、面白かったです。シュトックハウゼンの「少年の歌」は、初めて「電子音楽」と「具体音楽」の融合を図った作品であると同時に、初めてホワイト・ノイズを使った作品だったそうです。で、日本で初めて発売された電子音楽レコードに収録されていたそうです。あと、Louise and Bebe Baronの「禁断の惑星 Forbidden Planet」のサントラが、記念すべき最初の電子音楽によるサウンドトラック(1956年)なんだそうです。もう一つのSFサウンドの効果音の古典は、スター・トレックなんだそうです。ジョン・ウィリアムズが壮大なオーケストラ音楽を奏でたのは、宇宙もの=電子音、という短絡の逆の発想だったんだそうです。で、この夫妻がグリニッジ・ヴィレッジに私設電子音楽スタジオを設立したらしいので、ケージはそこで「Williams Mix」を作ったみたいです。「宇宙」「未来」「秘境」などのエキゾティズムの表現に電子音楽が使われるのは、60年代には普通だったみたいです。この「海外のサウンドトラック」と「日本のサウンドトラック」の部分は役に立つなあ、と思いました。
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