DVD

も見れるようになったことだし、この次作がもうすぐ公開らしいけど、僕も「DELICATESSEN」は好きだったので、「Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain」を見てみました。「DELICATESSEN」の頃、musical sawsが流行ってた気がします。「Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain」は、日本ではエログロ専門の配給会社が版権をとったので流行らなかった云々とかいう話を聞いた気がするのだけど、「Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain」が大ヒットしたおかげで、次作はフランスでフラン人だけで撮った映画なのに、ハリウッドが全額出資したそうです。
フランス語なので久しぶりに日本語字幕で見るしかなかったのだけど、フランス語だったので、えくすくぜ(す)もわ、とか、しるぶぷれ、とか、お・るぼわーる、とか、むっしゅう、とか、のん、とか、しー、とか、ぱるどぅん、とか、こんびやん、とか、うぃい、とか以外は、見事なまでに何も分かりませんでした。モンマルトルとかノートルダム寺院が出てきて、あそこに行った時も、ホテルが見つからなくて、ひどい目にあいました。ほんとにきれえなとこだったけど。僕が行った時は、ノートルダム寺院の中に何とかフーコーって人の大きな球体の作品が飾ってあったので、ふつーのノートルダム寺院の内部を初めて見ました。僕は最初は、その作品を作ったのはあの「フーコー」だと間違えてました。
最初は人探しの物語で、なのでたぶん基本的には自分探しの物語で、人に喜びをもたらす自分を「天使」として表象しようとする物語だったみたいで、そうすると、自分と世界は調和して愛の衝動が身の内に溢れてくるので、盲者の道案内をしてあげたくなるみたいです。そういや、Paul Austerが、盲者の道案内をし続ける話を書いていた気がします。で、本体は、世界に関わろうとし始めた人間のラヴ・ストーリーだったらしく、なので、絶望したりもするけど、最後はハッピー・エンドでした。でも、ヘルメットはかぶった方が良いと思います。一目惚れにもレシピがあるらしくレシピに従うと一目惚れが生成されるらしいです。ひとんちを覗き込んだり忍び込んだりするなよ、と思いました。あと、卑怯と思うなら、見つけたら注意したれよ、と思いました。人には人生を失敗する権利があるそうです。良い言葉だなあ、と思いました。
金魚の自殺未遂とか金魚鉢を川に捨てる映像は面白かったです。人物(と猫の)紹介で、最初に好きなものと嫌いなものを紹介するのは、あれだけされると面白くなりました。あと、絵や写真や人形が喋り出したり、銅像が人間だったのも面白かったです。排水溝にはプロンプターが隠れていて、気の弱い人に次に言う台詞を教えてくれるそうです。
「映画を見ている人の顔が好きなの」とかアメリが映画の中から語りかける場面があって、なので(この映画を見ている)「あなた」が好き、ってことなので、観客をこの映画に引き込むのには効果的な演出なんだろうなあ、と思いました。アメリも絵の中で水を飲んでいた子供も、子供の頃に友達と遊んだことがなかったらしく、23で死んだアメリって名前の王族がどこかにいたらしいのだけど、その場面は、なぜか音楽が「ザ・シェルタリング・スカイ」でした。
メモ帳の名前を消す音と、電車の音と、映像の早送りの音が同じでした。場面転換に効果的な音響だなあ、と思いました。心の中での手紙の朗読(黙読)にあわせて一行か二行毎にSEが変化していくのは面白かったです。音が思い出を喚起していたわけです。
三拍子でミュゼットとかシャンソンが流れるとパリの雰囲気が醸し出されるらしく、なので、もう一度ミュゼットが流れると物語に区切りが付くみたいです。だから、基本的には、この物語は「気晴らし」だったんだと思います。パリの地下鉄なので、地下鉄で演奏している人(この映画だと、レコード・プレーヤーを再生している人だけど。)が出てきてました。パリみたいでした。

アメリ [DVD]

アメリ [DVD]

ザ・シェルタリング・スカイ

ザ・シェルタリング・スカイ